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イヌツゲ枝枯病


写真a.褐変した葉がみられるツゲ
症状

3月下旬頃から葉の萎凋、褐変がみられます(写真a)。褐変した葉は7月頃に落葉し、枝枯れ状態になります。
また枝の患部と健全部の境界が肥大することが多いです(写真b)。
翌春に罹病部が周囲の枝に拡大することがわかっています。

発生樹種

イヌツゲ(Ilex crenata

原因と対処法

本病は子嚢菌のDiatrype属菌によって引き起こされます(升屋・楠木・津田(2008))。罹病部の切除と、チオファネートメチル水和剤(殺菌剤)の散布によって防除が可能です。

この殺菌剤は、中井造園のメンテナンス(Rd2〜4)時、剪定時に散布する薬剤に含まれています。

*イヌツゲに非常に良くみられる被害です。
ツゲを刈込仕立てにすることがほとんどなので、枝枯れにより樹形が崩れ、美しさを損ないます。

引用文献
升屋・楠木・津田 (2008)イヌツゲ枝枯病(新称) Dieback newly occurred on llex crenata Thunb 森林防疫 665, 25-29.

 
写真b.枝枯れ状態となったイヌツゲ

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